ライオンのおやつを読みました。
小川糸さん。いくつかのお話を読んだことがありますが、読みやすく、やさしいおはなしをかく作家さんだなとかんじています。
おもしろかったです。
読んだきっかけは、Youtubeで紹介されていたからです。
文学ユーチューバーベルさんの動画です。
「死」を取り扱った作品です。
「病気」「ホスピス」を取り扱った作品です。
この単語だけだと、重たい印象ですが、おはなしはやさしい空気をまとったお話でした。
そんななかで、「死」について考えることができる良い作品でした。
舞台は瀬戸内海。レモン島。島に流れるやさしい空気を、この本からかんじることができます。
第11回新井賞受賞
死が怖くなくなるような物語を、小川糸さんは書きました。あ
「死」にたいする、漠然とした不安は、多くの人がもっている感情だとおもいます。この物語は、そんな不安を、ふわりと取り除いてくれるような物語です。「病気」は、いつ、だれに、かかってしまうものかわかりません。「死」「病気」への恐怖がまったくなくなるわけではないけれど、この物語を読むことで、読む前とはちがった感情をもつことができました。
ネタバレ含みますので、以下はお気を付けください。
おやつ
ライオンのいえには、おやつの間がある。
週に一度、おやつの間で、みんなでおやつをたべる。
食べるおやつは、アンケートから選ばれる。最後に食べたいおやつはなにか。思い出とともにアンケート用紙に書く。
そのアンケート用紙が、マドンナによって朗読される。
アップルパイ、ミルクレープ、
ライオンの意味
百獣の王のライオンは、もうだれにもまけない。
ソとは
最初に、マドンナからもらった、おやつ。
ミルキーのような味。
まさか母乳では・・?という想像もする。
正体は牛の乳。
ライオンのおやつ、わたしがいまいちだなとかんじたところ
そのシーンが好きな方もいるかもしれませんが、わたしが、このシーンはないほうが印象よくたのしめたなと感じたシーンです。
ロッカの飼い主に会うシーン。
説明しすぎなのでは、と感じてしまうシーンでした。
このシーンがなくても、六花は幸せだと、想像することができました。
死者と会話できるという特別なイベントが、目白押しだと、ちょっと説明が多すぎるように感じてしまいました。