ツタヤTVで、見放題作品になっている邦画「嘘を愛する女」を観ました。高橋一生と長澤まさみ。
気になってはいたが、すごく暗い話だったらやだなぁとか、そんなことを思って、なかなか観ようとしなかった。が、思い立って、観てみることにした。
あらすじ、ねたばれ、感想
小出桔平と川原由加利は同棲している。
出会いのきっかけは、震災の日、靴を貸してくれたこと。
それから5年の交際。
小出はバイト程度の収入しかないため、生活費は由加利が支払っている。
ある日、母親と3人でパンケーキを食べる約束をしたが、小出はあらわれなかった。
その日の深夜、警察が訪ねてくる。
小出は近所の公園で、倒れていた。 くも膜下出血である。意識がもどらず入院をつづける。
そして、小出の免許証は偽造されたものだと判明する。彼はいったい何者なのか?研究医として勤めていると言っていた場所にも、勤めている形跡はなかった。
同僚のおじさんが探偵をしていることを知り、探偵に、彼の正体を調べてほしいと依頼する。
ストーカーの存在と、コインロッカーに隠されたノートパソコン
小出は、パソコンで小説を書いていた。
小説から「灯台」「ろうそくのようにみえる灯台」「ビー玉をかくした」などのヒントをもらい、捜索をつづける。
彼の正体に近づいた!と思われたが、一変し、それは人違いであったとわかる。しかし、新たな手掛かりがみつかる。
震災の前の年、広島の警察が訪ねてきたという
小出の本名は、ヤスダコウヘイ。2010年の新聞記事でわかった。
母親とこどもが無理心中、その後、医師の夫のヤスダコウヘイは失踪した。
こどものはなしをしたときに、「そんな資格はないんだ」公園のブランコで小出が言っていた。
真面目過ぎた奥さんだった。
ヤスダコウヘイが帰宅したとき、こどもは溺死していた。部屋ではうつろな奥さん。そして雨降る夜の中、家をとびだし、そのままトラックにはねられ死亡した。
「小説の中のこどもって、男の子じゃなかったっけ?」
小出が家族3人で生活していた家を訪ねる。そこに飾ってあった写真。小説の中にでてくるのは息子であった。しかし、写真に写っているのは娘。
そこで探偵は気づいた。由加利の耳の裏にはほくろがある。
小説の中のユウコは、由加利のことであった。
「わたしは男の子が、いいなぁって」
「東京なら、だれか一人消えてしまっても、わからないから」
「多分、お父さん。99.999パーセント。」
探偵の娘のセリフ。
最後は、小出が目を覚まして、エンドロール。