この映画では、序盤に、主人公の裕里が、夫にスマホを壊されて初恋の相手と手紙でしか連絡が取れなくなる。

雑誌で、監督のインタビュー記事を読んだ。たしか、ananだったと思う。

その取材によると、監督の、手紙を使わない時代に手紙しか使えなくなったら、面白い話になりそうだ…という発想から生まれたという。

また、作中では、小説が登場するのだが、

監督は、実際にその小説を書いたそうだ。

この映画では、映像では描かれていない期間があり、想像でおぎなわなければならないところがある。

その、すべて描いていない部分も、また、リアルなのだが、

この作品をつくった監督の中には、描かれていない部分も、しっかりと作りこまれているようだ。

だから、リアルに感じるんだな、と、この取材記事を読んで感じました。

スポンサーリンク




ストーリー あらすじ ネタバレ

お葬式

お葬式からはじまる。

滝で遊ぶこどもたち3人。制服の女子がふたり、ちいさい少年がひとり。

にぎやかなふたりに対して、制服の女子ひとりは、静かな印象。

スマホを見る。「戻ってこいだって」

子どもたちを待っているのは、松たか子。喪服を着ている。

お葬式。44歳?まだ若かったのに…

むかしは、優秀だったんだよー

雨が降っている。

滝の前で静かだったほうの女子が、写真か位牌かなにかを持っていて、もう一人の女子が傘を差してあげている。

亡くなったのは、静かだったほうの女子の母親らしい。

遺書?自殺?まだ遺書は読んでいない。読めていない。

松たか子の姉がなくなったらしい。

松たか子の娘が、しばらくここ(おばあちゃんち)にいていいかと、聞く。

「おばあちゃん!わたし、しばらくここにいる!」

松たか子と、息子は、車で帰ろうとする。

「ちょっと待って」呼び止める少女。

「(亡くなった)お母さんあてに、同窓会の連絡がきていました」

松たか子「わたしのほうで連絡する」と封筒を受け取る。

姉の同窓会の会場へ

松たか子の旦那は、家で仕事をしている。仕事ははかどったらしい。

後日、同窓会の会場へ。だいぶ人が集まった同窓会。ここまで集めるのは苦労したという。しかし、行方不明の人もいる。生徒会長だったヒロインだった、あの子も、どこにいるのかわからない、と噂していたところに、松たか子が来る。

松たか子は、姉と勘違いされる。

周囲の盛り上がりに、本当のことを話せず、松たか子は姉のふりをして出席する。

福山雅治が別のテーブルにいる。

生徒会長だった姉のふりをして、スピーチまですることに。

同窓会は途中だが、松たか子は帰ると言い席を立つ。

スピーチをしている先生。通っていた校舎は取り壊しが決まっているらしい。

写真のスライドと、むかしのカセットテープが流れる。卒業生の言葉。姉の声で。

バスを待つ松たか子。そこに福山雅治がやってくる。久しぶり、覚えてる?

話をしたい、このあとどこかで飲みなおさない?

帰らなきゃ・・・

じゃあ、連絡先を教えて。

連絡交換した名前は、「ママ」

ママ、やってるんだ・・・

福山は名刺を渡す。小説家の名刺。

「小説、読んでくれた?」

「なんだっけ・・・?」

(後から、福山雅治は、松たか子が姉ではなく妹だと最初から気が付いていたと言った。)

義理の母を尾行する

いつのまにか外出していた義理のお母さん。息子と息子の友だちと、探しにでかけると、男性と二人で歩いているところを見つける。

男性の家にはいってしまった。

救急車がくる。運ばれる義理の母。

入院先で、手紙をだすように頼まれる。

病名は、ぎっくり腰だった。

男性の正体は、高校時代の英語の先生。英語の添削を頼んでいた。

松たか子は、手のけがをした英語教師に協力する。

松たか子は、英語の先生の家の住所を借りる。

すると、本人が訪ねてきてしまった。

義理の母は、先生の家に家に口紅の忘れ物をしていたので、口紅を借りた。「どうしてこんなものわすれたのかしら・・・?」

謎の男と酒場で

謎の男、あとう。

大学の学生でもなかった。

ミサキと、駆け落ちのような結婚をした。

暴力的。娘の目ははれていた。「お母さんを助けてください」

「久しぶりだな。小説のネタを探しに来たんだろう」

「俺の家だぞ。でてってくれ、でてっくれと思っていたら、自分からでていくはめになっちまった」

「一か月後、もどったら、だれもいなかった」

「何物かになりたかった俺は、何物でもないものになった」

「おまえの一人称で書くな」

ラスト 遺書を開く

遺書は、作文用紙に、卒業生代表の言葉

亡くなった母親の声と、娘の声が二重になる

話のポイント

卒業生代表の言葉

最初は、同窓会のカセットテープ。

過去の回想で、姉が、福山に添削を頼んだ文章だとわかる。

「作文上手でしょ?あの手紙、自分で書いたんじゃないの?」

「自分で書いたにきまってるだろ・・・」

階段で、添削をする。

ラストの、遺書の中身の作分用紙。

手紙

連絡先を交換したあとに、旦那に浮気を疑われ、スマホを水没させられてしまった松たか子。福山に手紙を送る。住所は記載しないまま一方的に。

福山は、彼女の実家に手紙を送る。その手紙は、娘たちが受け取った。彼女たちもまた、姉の名前で手紙をかいた。

過去の手紙のやり取り

昔の回想。ラブレターを書いては妹にたくしていた。しかし妹は姉に渡していなかったことがわかる。

「どういうことだよ、俺のことからかってたのかよ」

「手紙はきのう渡しました。これ・・・姉にちゃんと伝えろって」

「おねえさんから?」

先輩のことが好きです、付き合ってください。

「・・ちがう、わたしから・・」

「ごめん、全然気づいてなかった・・・」

姉が死んだ理由は

自殺。

病気がちだったため、病死ということにしてある。

あとうとの暴力的な結婚生活で心に傷を負った。何度も手首を切っていた。最後は山の中で。

死んだ理由を隠していることが、娘はいやだと思っている。

「お母さん、なにも悪いことしていないのに、悪いことをしたみたいで・・・」

スポンサーリンク